Omiseがタイの携帯電話会社Dtacからオンライン決済会社Paysbuyを買収

新しい企業が大きな企業から子会社を買収するなんてことは滅多にありませんが、それが今週タイで起こりました。

昨日のICOトークンセールからの2500万ドルの資金調達により、アジアのフィンテックスタートアップOmiseはタイのモバイル通信大手Dtac傘下のPaysbuyを買収し、決済事業を更に拡大させました。

ペイメントゲートウェイや、タイ・ミャンマー両国の消費者と企業で使用されたデジタルウォレットを含むPaysbuyの資産やサービスはOmiseが引き継ぎます。Omiseはタイを本拠地としており、以前にもベンチャーキャピタルから2000万ドル以上の資金調達をしていました。インドネシアと日本でもサービスを提供しており、他のアジア諸国への進出を狙う一方で、Omise Goと名付けられた分散型決済ネットワークの開発を目論んでいます。

Dtacはヨーロッパの通信サービス大手Telenorの傘下で、2008年に Paysbuyを契約内容非公開で買収しました。スタートアップが買収されるのは当時のタイでは初めてのことでした。(注記:Paysbuyの2人の創設者のうちの1人、Aung Kyaw Moe氏は2C2Pという新しい決済サービスをDtacとの契約の後に始めました。Omiseのライバルである2C2Pは出資者から1000万ドル以上を調達し、Facebookとも連携しました。)

これはDtacによる興味深いオフロードです。しかしPaysbuyの買収から約10年経ち、決済サービス会社を所有もしくは運営しているよりも、業界の中でもレベルの高い決済サービス分野に位置する企業と仕事をした方が利益になるとプロバイダは気付き始めました。声明の中でDtacの戦略・デジタル最高責任者のAndrew Kvalseth氏は、合併した企業はプロバイダに利益をもたらし続けると述べていました。

この契約はタイでのOmiseの市場シェア拡大を促進させる一方で、OmiseはPaysbuyのデジタルウォレットをOmise Goのサービス開発に使用すると発表しています。現在銀行が行なっている金融システムを過去のものにするべく発案された分散型決済サービスで、今週のICOによる恩恵は、Omise Goの開発に融資されます。

2018年に飛躍する3つのネットワーキング

これまで目にして来たネットワーキングテクノロジーは、今後ネットワークを構築する専門家達にとって革新的な変化を遂げるかもしれません。

「Webスケールが未来を左右する理由」でもお話した通り、Webスケールはフレキシブルでオンデマンドインフラストラクチャに適したものと考えられています。ガートナーは、2020年までにグローバル企業の最高情報責任者の40%がWebスケールITに重きを 置くようになると予測して います。

Webスケールが大企業に浸透し続ける中、数年後にはビジネスや日々のエンジニア達の働きに対するネットワークの役割に大変重要な変化が訪れるかもしれません。

1.ネットワークはデジタルトランスフォーメーションを活性化させる
エコノミストインテリジェンスユニットの最近の調査によると、最高情報責任者の40%がデジタルトランスフォーメーションを最重要事項と考えているようです。IDCの行った市場調査では、今年1年間でソフトウェア・ハードウェア・デジタルトランスフォーメーションに関するサービスに対しておおよそ1.3兆ドルに上る動きがあると予想されており、ビジネスの成功にはデジタルトランスフォーメーションがこれまで以上に欠かせないと言えます。データメーションによると、この数字は「去年費やされた1.1兆円の16.8%超」に及びます 。

[実用レビュー:ハードウェアベースのWi-FiテストツールTOP5とMojoワイヤレスIPS をご覧ください]

しかし、デジタルイニシアチブの開発チームにとってネットワークが妨げになることも多々あります。今年はオートメーションがビジョンの枠を超え問題なく操作できるようになり、アプリケーションオーナーへのサービスの制限緩和、明確化という理想に近付けることでしょう。ネットワーク設計者がこれまでにないようなアプリケーションをデザインし、人並外れたアイディアでビジネスに競争性を持たせ、顧客を楽しませるのです。

2.ネットワークエンジニアの手間が大幅に省ける
コンピュートワールドを提供し続けているオートメーションツールは、ネットワーキングの世界に広がり始めています。エンジニア達は、環境設定や 政策に基づいたチェンジマネジメントのプロビジョニングによって、ネットワークデバイスの完璧なライフサイクルを自動化することができます。

基本的にオートメーションは、これまで数週間、数ヶ月かかっていたものが数秒、数分で済むほどの高速プロビジョニングを提供していますが、それだけでなく、ネットワークのリアクティブやダウンタイムのないアップグレード、自動警告などを含む複雑なネットワークの実現も可能にさせています。

このような前衛的なオートメーションは、エンジニア達の他のプロジェクトに対する選択肢やそれに費やす時間をより多く与えることができます。例えば、1人のネットワークオペレーターがトラブル解決にほとんどの時間を注ぎ込んでいたとしたら、そのプロセスを自動化させることにより、それまで管理していたネットワークデバイス数を100倍に増やすことを可能とし、人材育成、セルフチューニングのモニタリングシステムに時間をかけられるようになります。マネジャーとエンジニア両方の出世のチャンスは高まりを見せています。

3.フォーチューン100のIT企業は優秀なハードウェアではなく優秀なITタレントに投資する
ますます多くの企業が、専用のハードウェアという立場から抜け出し 、チェンジメイカーやオートメーションエクスパート、優れたトラブルシューターなどを求めて人材投資のためのインフラストラクチャーを設ける動きを進めています。

・チェンジメイカー:今時のネットワークエンジニアは、サーバー、アプリケーションとネットワークのギャップを埋めなければいけません。いつまでも古い概念に囚われていては、技術的進歩もビジネスの効率化も得られないでしょう。優秀なネットワークエンジニアはビジネスに必要なアプリケーションを理解し、パイプラインを一番効率の良い方法で確保するために隅々まで考える必要があります。

・オートメーションエクスパート:優秀なネットワークエンジニアは、常により良い方法を考えています。彼らのゴールは、繰り返し行うネットワークタスクを自動化し、彼らと彼らのチームのために効率を上げることであるべきです。

・優れたトラブルシューター:彼らはチームプレイヤーであり、クリエイティブな発想で問題を解決することを厭わない存在です。独自のツールセットをチームに持ち込み、ネットワーキング上の問題に対して一番良い解決法を生み出す手助けをします。

今年もWebスケールネットワーキングが成長し続けることにより、ネットワーキングが好転し、デジタルトランスフォーメーション、オートメーション、そして優秀なITタレントへの投資が全て提携できるようになることでしょう。2018年、ネットワーキングにおける根本的な変化が、ネットワークに携わる全ての専門家達に等しくポジティブな変化をもたらすに違いありません。